クリスマス週間 最終日
雪の影響でJRが運休し、欠席の生徒も多い中で迎えた3日目。それでも参加者一人ひとりが心を込めて、クリスマスの意義を深く考える1日となりました。
最初に行われたのは、生徒たちによるご生誕の朗読劇です。イエス様の誕生までのストーリーを、画像とともに朗読しました。その穏やかで厳かな雰囲気に、会場は感動に包まれました。
続いて、西舞鶴教会の頭島神父様によるクリスマス講話が行われました。神父様は、「クリスマスといえば12月25日、ケーキやプレゼントで当たり前に過ごしてきた」という日常の習慣を振り返りつつ、本当のクリスマスの意味について語られました。
神父様は、会場に置かれたアドベントキャンドルに注目され、これが卒業生が毎年心を込めて作ったものだと紹介。特に、待降節3週目の薔薇色のキャンドルが「クリスマスが近づいていること」を表すと教えてくださいました。また、世界中で行われるクリスマスマーケットの話題にも触れ、人々が救い主の誕生を祝う様子を伝えられました。
講話の中で強調されたのは、「本当のクリスマスとは何だろう?」という問いです。命がここにあること自体が奇跡であり、私たち一人ひとりが「どう生きるか」を問い続けることが大切だとお話しされました。
また、「自分一人では生きられない」という現実を受け入れ、連携・共同・連帯の大切さ、そして他者と支え合う“ギブandテイク”によって人間社会が成り立っていることを教えてくださいました。
「誰のために、どのようにギブandテイクしていくか」という問いを考え、一人ひとりが自分の使命を見つけ、現実を受け入れながら答えを出し進んでいくこと。それが自分にできることを考えるクリスマスにつながるのだと神父様は語られました。そして、幸せとは「自分中心ではなく、他者のために生きること」にあると結ばれました。
その後、「み言葉の祭儀」が行われ、神父様の言葉を一つひとつ噛み締めながら、感謝と自らへの問いを見つける時間となりました。
クリスマスが近づくこの時期、私たちも改めて「自分に何ができるか」を考える時間を大切にしたいと思います。