2025年度スタートしました!
いよいよ2025年度のスタートです。第1学期始業式を行いました。
以下は、校長式辞の抜粋です。
今日は2025年度の始業式ですが、3学期の修了式のときに物事の終わりは同時にスター
トだとお話ししました。みなさんは、すでにスタートできているでしょうか。
あちこちにたくさん植えられている桜ですが、最も多いのはソメイヨシノという桜です。体育館の横、幼稚園側にあるピンクの桜は枝垂桜といった具合です。桜は夏に花芽が形成され一旦休眠します。その後、寒い冬を経験して暖かくなると休眠打破が起こり開花します。以外に暖冬の年は開花が遅れたりします。
百人一首にも桜は謳われています。花見はいつからはじまったのか、豊臣秀吉が吉野山で始めた宴がきっかけになったともいわれています。その後、京都の醍醐寺でも花見の宴を催したという記録があります。
ところでソメイヨシノは、江戸時代に植木職人が創り出した品種で、百人一首や秀吉の花見はソメイヨシノではありません。ソメイヨシノはエドヒガンと大島桜の交配で生まれたものであり、DNA鑑定で確認されています。ソメイヨシノは種をつくらないので挿し木で増やします。つまり、ソメイヨシノはクローンなのです。クローンは寿命が短く、60年ほどで老化します。現在あちこちに植えられているソメイヨシノは植え替えしないと枯れてしまいます。
京都の円山公園にある枝垂桜を復活させた佐野藤右衛門さんという庭師さんは「ソメイヨシノはどれも同じ顔をしている」「面白いのは枝垂桜、山桜、桜の原点や、同じ兄弟でもひねたやつやいろんなのがおる。だから面白い」と言っておられます。北嵯峨高校の近くにある佐野さんの庭には見事な枝垂桜が植えられていて、お弟子さんが松明を焚いて無料で公開されています。もし機会があれば行ってみてください。息をのむ光景といってもいいと思います。
「人も同じ人間ばかりなら一つも面白くない。桜と同じや」佐野さんの言葉です。(校長 滋野哲秀)
新しい年度のスタート、希望をもって学校生活を送りましょう!