4月9日2024年度がスタート
4月9日は始業式でした。
新校長が就任し、いよいよ日星高校の改革が始まります。
校長式辞の一部を紹介します
みなさんは、ダイヤモンドという鉱物を知っていると思います。鉱物の中で硬度が10と最も固い鉱物です。他の鉱物をダイヤモンドにこすりつけても全く傷はつきません。ただし、強く叩くと割れます。また、炭素でできているので燃えます。ダイヤモンドは地球内部のマントルというところで炭素が高温高圧の状態に置かれると炭素が共有結合して生まれます。そのときに、微量な元素がわずかに入り込むと色が付きます。また、同じダイヤモンドでも結晶の軸がゆがめられるとピンクダイヤという希少価値のあるものになったりします。自然がつくるダイヤモンドはそれぞれ個性があります。
こうしたダイヤモンドはカットされて宝石になるのですが、鉱物の中で最も固いダイヤモンドのカットはダイヤモンドでしかできません。ダイヤはダイヤで磨き上げられるのです。
ところで、人は自分をどのようにして磨いていくのでしょうか。人を磨いていくのは、ダイヤと同じように人なのです。人は人の中で磨かれていくということです。多様な人と関わり合い、協働する中で自分も磨かれていきます。
自然界にはさまざまな天体があります。短い周期で公転する天体もあれば1000年以上の長い周期で公転する天体もあります。こうした天体と天体との出会いは、人と人との出会いによく似ているともいわれます。一生で一度しか会わない人もいれば、もう会うことはないだろうと思っていた人と数十年後に再度出会うということもあります。毎日のように出会う人もあります。
皆さんが学ぶこの日星高校での出会いもこのような天体同士の出会いのようなものかもしれません。そんな風に考えると、ここで出会った縁は自然が与えてく入れた貴重なものかもしれません。日星高校での人との出会いを大事にしながら自分を磨いていってほしいと思います。
日星高校の今年の目標は「探究と創造」です。新しい授業づくりに挑戦します。日星高校は、文部科学省の普通科改革支援事業に申請し採択されました。失敗することもあるかもしれません。皆さんもどんどんチャレンジし、失敗して、その失敗から学んでいきましょう。人生は失敗してそこから学ぶ、それの連続です。
私も先生たちと一緒に探究の授業にかかわらせていただきます。
校長室は、そうした学習のゼミ室にします。なんでも相談したいことがあれば遠慮なく校長室にきてください。
日星高校の挑戦を「日星プロジェクトZERO」と名付けました。頑張りましょう。