2023年度 始業式
2023 1学期始業式 式辞
今日から新年度、新学期が始まります。穏やかな春の日差しが感じられる中、こうして皆さんと一緒に新しい年度が始められることに感謝します。
(中略)
さて、4月は、クラス替えや、部活に後輩が入ってきたりで、環境が変わります。
やるぞと決心して始めるのに一番いい時期です。改めて目標を定めて生活するようにしましょう。3学期の終業式でも話をしたイソップ寓話の「ウサギとカメ」のカメのように、目標を持ってひたすらに歩みを続けれれば、きっとゴールに到達するものと思っています。
今日は日星高校について少し話をしたいと思っています。
日星高校は1929年にアノージュ神父によって舞鶴縫製女学院としてスタートしました。今年が2023年なので創立94年になります。これまでに多くの卒業生が巣立っていき、多方面で活躍をしています。
そして今、日星高校の先生達は6年後に迎える100周年に向けて日星高校を今よりも更に素晴らしく、生徒の皆さんが日星に来て良かったと思える満足度の高い学校にしたいと考えています。
素晴らしい100周年を迎えるために、日星高校の「不易と流行」をもう一度見つめ直し、今あるものをきちんとやる、つまり「凡事徹底」の大切さを確認し合っているところです。
(中略)
日星高校の「不易」とは何でしょうか。
本校の教育目標である「人々と共に 人々のために より心豊かに」は「不易」の1つです。また校訓の「自尊」「自知」「自制」も日星にとって大切にしている「不易」です。
一方の「流行」はどうでしょうか。京都府北部でいち早く導入され整備されたICTを使っての授業は「流行」の一つです。今では全員がタブレットを上手に使って授業をしていますね。
また課題を見付け、調べ、解決の方法を考え合う「探究型」の授業も「流行」の一つだと思います。今年もこの「探究型」の授業を積極的に進めていきます。
こうした日星高校における「不易と流行」を大切にして、社会で生きる学力や社会性を付けた社会の変化にも対応できる生徒を育てたいと考えています。
話は変わり、少し前の話になりますがWBC(World Baseball Classic)は皆さんの記憶に新しいと思います。日頃は野球に興味のない人でも観ていた人が多かったのではと思いますが、日本は14年ぶりに3度目の世界1となりました。
このWBCは私たちに実に多くの感動と教訓を残してくれました。チームワークの大切さや諦めない気持ち、学校生活にも通じるものがたくさんありました。
先程の「不易と流行」の話と関連付けて、教職員と生徒がかっちりとチームワークを組んでより良い日星高校にしていきましょう。
(中略)
改めて、一人ひとりがしっかりとした目標を持って生活して欲しいと思いますが、新学期、どこから変えて良いか分からない人はまず、服装を整えしっかりと挨拶をすることから始めましょう。朝、きちんと服装を整え、出会った人には気持ちの良い挨拶をする。それだけでもずい分と気持ちが変わります。
最後になりますが、夢と希望を持って諦めることなく、ゴールに向かって歩みを続ければ「夢は叶う」ことを証明する1年にしましょう。
2023/04/10
学校法人聖ヨゼフ学園 日星高等学校 校長 出野 健資