４月１０日は入学式

入学生の皆さん入学おめでとうございます。

この日を心待ちにしていました。

大きな期待を胸に入学していただいたと思っています。でも不安もあるでしょう。自分が不安だと思っていることは結構皆んなが不安と思っていることが多いです。こんな事言っていいかな？と思わず相談してみてください。

これからよろしくお願いいたします。

入学式より

校長式辞（抜粋

入学許可をいたしました114名の皆さんご入学おめでとうございます。

　また、これまで入学生の皆さんを温かく見守り、支えてこられた保護者の皆様に、心よりお祝いを申し上げます。中でも、コロナ渦や地震などの自然災害により医療現場の重要さが再認識される中、将来の日本の医療現場を支えようと看護科に入学してくれた皆さんには敬意を表します。

（中略）

建学の精神に基づいた本校の教育目標は、To be with !　To be for !　To be more ! 「人々とともに　人々のために　より心豊かに」です。創立百周年に向けてこの教育目標を具現化するために、今年度の学校づくりの柱を「探究と創造」としました。探究活動とは課題を与えられるのではなく皆さん自身が問いや課題を設定し、情報を収集し、整理分析し、周囲の人と意見交換したり協働したりしながら進めていく学習活動です。探究活動は、皆さん自身が「どう生きるかを考えること」でもあります。皆さんがどのような課題を設定し、どのようなものを創り出すのか私たち教職員はワクワクしながら伴走者としてサポートしていきます。

日星高校は、ユネスコスクールとして活動してきた実績がありますが、さらに、こうした学校づくりを進めるために、文部科学省の「新時代に対応した高等学校改革推進事業（普通科改革支援事業）に申請を行い、3月25日採択されました。指定期間は3年間、採択された全国7校の中で、私立高校は本校だけです。入学された皆さんとともに高等学校の特色化・魅力化を実現するため、大学や地域の方々と協働し調査研究を行い新しい時代の高等学校改革を舞鶴から全国に発信していきます。その主役は皆さんです。

（中略）

　みなさんの中学校での生活は、昨年5月に新型コロナ感染症が5類に移行したとはいえ、活動が制限された生活だったと思います。しかし、その中で私たちの社会に急速に入ってきたものはAIやIoTというデジタル技術です。日星高校においては、コロナ禍が始まった2020年、北部の高校の中で唯一、ＩＣＴ環境が整い、休校中のオンライン授業や始業式も教室へライブ配信して行うなどの実績があります。探究活動に取り組む中で、そうした最先端の環境も活用し、新しい時代に必要な資質も積極的に育てていきたいと考えています。人生100年時代といわれ、急速に変化する社会の中で私たちは新しい生き方を求められていいます。多くの人が「これからの時代、正解はない、大切なのは自分で最適な解をみつけることだ」と述べています。探究活動はその最適解をみつける活動でもあります。

　高校は、皆さん一人ひとりが人生の主人公として自分のキャリアを作っていく場所です。探究学習では地域社会の方々と繋がり、地域や世界の課題を考えます。そのためにも、基礎基本の学習が欠かせません。中学校の学習の学び直しが必要な人もいると思います。しっかりとした学習によってThink　Globally　Act　Locally 「地球規模で考え　地域から活動せよ」また、今は、その逆のThink　Locally  Act  Globally　「身近なことをしっかり考え、行動すれば人とのつながりが生まれ、そのつながりは世界に広がっていく」と言われています。社会を持続可能なものにすること、皆さんの活動は大人を動かし世界を動かすことにつながります。

　私たち教職員も、「チーム日星」で皆さんを全力でサポートします。けれど、やる気のスイッチを入れるのは皆さん自身です。聖書の言葉にあったように「求めよ、さらば開かれん」なのです。

　神様は、もともと私たち一人一人にかけがえのない命と能力を与えてくださっています。それに気づき、磨くこと。それが求めよということです。皆さん一人ひとりが、自分の能力タレント、自分の使命ミッションを見つけ、共に未来をつくっていきましょう。